でんきやくろこです。

皆さんは、当店のお店にいらした事がありますか?
覚えていただいていたらうれしいのですが、
父は、フタバ電化のお店の事務の手伝いを長い間してくれていたのです。

その父が、低体温症で倒れ、救急車で運ばれたのです。
一時は、危ないと言われ、介護4までいって、歩けなくなって
しまったんです。ところが、奇跡的に回復して、今では、
歩く事はもちろん、日常生活に支障がない位、回復しております。

その父は、困った事に耳が遠いんです。
10年前に、補聴器を購入してもらったのですが、その補聴器は
廻りの音をひろってしまうらしくて、『うるさくていやだ!』というんです。
せっかく、補聴器をもっているのに、ほとんど、公の場にしかもっていきません。

このたび、補聴器が片方こわれたんです。
良い機会と思い、新しい補聴器をすすめてみたんです。

父は、今まで、耳が聞こえないせいか、能面のようでした。
話かけても、いい加減な返事です。皆が笑っていても、聞こえないから、
にこりともしません。長い間、聞こえなかったからか、
なあに?と、聞き返す事もしなくなりました。
私達も大事な事だけは、筆談で伝えるようにしていました。

補聴器を納品した日です。

父が、笑ったんです。私達の話を、聞いて、きちんと、
話の仲間にくわわってきたんです。父は、からおけが好きな人です。
今まで、聞こえなくて、歌もうたえなかったでしょう?と言ったら、
『いいんだよ!歌なんて、音楽なんか聞こえなくたって、歌えるんだよ!と・・・』
おかしいでしょう(笑)これからは、音楽にあわせて歌えるように、
なってくれるかなあ~と、ひそかに期待している私です。(笑)

1週間が経過して父をたずねたら、きちんと補聴器をつけていました。
毎日、使ってなれなくては・・と、積極的に、皆さんの所へいっているようです。

新しい補聴器をつけて、父の世界が大きく変わったようです。

耳が聞こえると言う事はなんと素晴らしい事なのか・・と、
改めて、思います。